Event #4
Swiss Visions
A New Generation of Architectural Expressions
『スイス・ヴィジョン
─ 新世代の表現手法』
この度、日本・スイスの建築文化交流のプラットフォームとして2018年に設立した日瑞建築文化協会(JSAA)は、第3回目のイベントとして、スイスの1980年代前半生まれの建築家4組(BYJUNG / Truwant + Rodet + / WALDRAP / Weyell Zipse)の映像・音のインスタレーションの展覧会『スイス・ヴィジョン ─ 新世代の表現手法』を開催いたします。
スイスの建築表現と言えば、抽象的な図面やリアルなレンダリングなど、ストイックな印象が強いかもしれません。しかし、近年のスイスにおいては、色彩豊かな図面やコラージュ、精緻で具象的な模型など、従来とは一線を画し、力強く新鮮さのある建築表現が生まれています。
本展では、1980〜83年の間に生まれ、言語や文化の異なるスイス各地で教育を受けた4組の建築家を選出し、建築家にとっても、設計競技やSNSで日常的な表現手段となった映像に着目しました。二酸化炭素排出を極力削減するため、デジタル情報だけをスイスから日本へ転送することで、次世代の展示方法を模索しています。
また、アクシスギャラリーの会場の特性を活かし、フルハイトで映像を投影します。等身大の映像と共に、空間体験にとって重要となる音が流れ、図面や写真と共に展示します。スイスの建築家たちによる今日の建築表現をご覧ください。
[展覧会]
『スイス・ヴィジョン ─ 新世代の表現手法』
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会期:
2024年3月29日(金) - 4月14日(日)
開催時間 11:00~20:00(最終日は18:00まで)
* 3月30日(土)17:00-18:30、4月12日(金)19:00-20:30はトークイベントのため映像作品がご覧頂けません。
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会場:
アクシスギャラリー
東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル4F
https://www.axisinc.co.jp/
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展示:
スイスの4組の建築家による映像作品ほか
(BY JUNG / Truwant+ Rodet+ / WALDRAP / Weyell Zipse)
(バイ ユング / トゥルワン+ロデ+ / ワルドラップ / ヴァイエル・チプセ)
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入場:
無料
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主催:
一般社団法人 日瑞建築文化協会
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後援:
在日スイス大使館
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特別協力:
アクシスギャラリー
[トークイベント]
VOL1: 『スイス・ヴィジョン ─ 新世代の表現手法』
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日時:
2024年3月30日(土) 17:00 - 18:30
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登壇:
Weyell Zipse ヴァイエル・チプセ (クリスティアン・ ヴァイエルとカイ・チプセ)
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会場:
アクシスギャラリー
東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル4F
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予約:
https://jsaa-20240330-wz.peatix.com/
*英語のみのレクチャーとなります。(詳細はjs-aa.org に掲載)
VOL2:『 スイス・ヴィジョン ─ 新 世代の表現手法』
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日時:
2024年4月12日(金) 19:00 - 20:30
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登壇:
&Form(丸山新) x WALDRAP(レナーテ・ワルター&セバスチャン・リポック)
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会場:
アクシスギャラリー
東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル4F
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予約:
https://jsaa-240412.peatix.com/
*英語のみのレクチャーとなります。(詳細はjs-aa.org に掲載)
[ギャラリートーク]
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毎週末14〜15時に会場にて関係者による解説トークを開催します。
詳細はJSAA公式ホームページ、また公式インスタグラムよりご確認ください。
@jsaa_japan_swiss
[書籍]
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タイトル:
『スイス・ヴィジョン ─ 新世代の表現手法』
Swiss Visions - A New Generation of Archi tectural Expressions
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登壇:
クリスティアン・ ウェオとカイ・ジプセ Christian Weyell and Kai Zipse
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形式:
ブックレット 174mm x 232mm
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言語:
日本語、英語
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編集:
服部真吏 日瑞建築文化協会
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発行:
日瑞建築文化協会
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表紙
デザイン:丸山 新 (& Form)
BY JUNG, Photo: BY JUNG
BY JUNG
バイ・ユングはヨナス・ウルマー(右)とナータン・ギリンゲリ(左)が率いるスイス・ビール/ビエンヌを拠点とする建築事務所。大規模な開発から小規模な住宅や改築まで幅広いプロジェクトを手がけ、想像的で機能的、概念的で直感的な建築を提案し、ユニークで美しい空間のデザインを目指している。
Jonas Ulmer
1983年生まれ。ベルン応用科学大学で建築を学ぶ。ラファエル・ズーバー、マウルス・シファーリに師事。2008年〜2012年、ヴァレリオ・オルジアティに勤務。2013年に自身の事務所、2019年に「BY JUNG」を設立。2013年から2017年まで、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)で建築とデザインを教える。
Nathan Ghiringhelli
1980年生まれ。ルガーノ応用科学芸術大学、アメリカのバージニア工科大学、メンドリジオ建築アカデミーで建築を学ぶ。2005年から2014年まで、ヴァレリオ・オルジアティに勤務。2015年に自身の事務所、2019年に「BY JUNG」を設立。現在はメンドリーシオ建築アカデミーで建築とデザインを教える。
Tower in Baden (Competition), Switzerland Image: BY JUNG
Community Center in Manno (Competition), Switzerland Image: BY JUNG
Truwant + Rodet+ Photo: Kostas Maros
Truwant + Rodet +
トゥルワン+ロデ+はシャルロット・トゥルワン(右)とドリース・ロデ(左)によって2015年に設立されたスイス・バーゼルを拠点とする建築スタジオ。ベルギー、ロッテルダム、コペンハーゲン、ブリュッセル、スイスそして日本での国際的な活動は、建築にとどまらず、舞台美術、ランドスケープ・アーバニズム、研究、教育など、幅広い分野に展開する。
Charlotte Truwant
1980年生まれ。スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)で建築を学ぶ。その後、コペンハーゲン、ブリュッセルで働き、東京でのレジデンスを経て、2009年にスイスに戻る。2015年、ドリース・ロデとバーゼルに事務所「Truwant + Rodet + 」を設立。2018年、文化協会「dasVerein」を共同設立。現在、EPFLの客員教授。
Dries Rodet
1982年生まれ。ベルギー・ゲントのセント・ルーカスで建築を学ぶ。2005年の卒業後、デンマーク、ベルギー、スイスの建築・ランドスケープ事務所で働く。2010年、東京でレジデンス。2015年、シャルロット・トゥルワンと共にバーゼルに「Truwant + Rodet + 」を設立。現在、EPFLの客員教授。
Truwant+Rodet+, In Between Landscapes, Basel, Switzerland
Truwant+Rodet+ & ASBR, Centre Culturel Suisse, Paris, France
WALDRAP Photo: Anne Morgenstern
WALDRAP
ワルドラップは、チューリッヒを拠点とするレナーテ・ワルター(右)とセバスチャン・リポック(左)のコラボレーション。現代世界の状況を解釈し、複雑さと矛盾を操りながら、プログラムとコンテクストの新しい関係の構築を試みている。
Renate Walter
1983年生まれ。スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)と中国の東南大学で学ぶ。フォクト・ランドスケープ・アーキテクツ・チューリッヒやE2Aアーキテクツ、チューリッヒ州建設課に勤務。2015年に独立し、2017年にセバスチャン・リポックと共に「WALDRAP」を設立。2023年よりメンドリーシオ建築アカデミー客員教授。
Sebastian Lippok
1981年生まれ。デルフト工科大学とベルリン芸術大学で建築を学び、2008年にマックス・タウト賞を受賞して卒業。2008年から2014年までスイス・チューリッヒのE2A アーキテクツに勤務。2015年〜2018年、EPFL助手。2017年、レナーテ・ワルターと共に「WALDRAP」を設立。
WALDRAP: Liquid Projections, Switzerland
WALDRAP: Enter Technikwelt Solothurn, Switzerland
Weyell Zipse Photo: Max Creasy
Weyell Zipse
ヴァイエル・チプセは、クリスティアン・ヴァイエル(左)とカイ・チプセ(右)によって2015年にバーゼルを拠点に設立された建築事務所。2021年スイス・アート・アワードにノミネートされ、ヴェネツィア国際大学やベルリン工科大学、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)などで講師を務める。
Christian Weyell
1981年生まれ。建築家、都市プランナーで、「Weyell Zipse」の創設者。ETHとダルムシュタット工科大学で学び、2008年に卒業。卒業後、2012年にHHFアーキテクツに入社。2012年〜2018年、ETH建築・都市デザイン講座にて教育・研究に携わる。現在、カールスルーエ工科大学客員教授。
Kai Zipse
1980年生まれ。「Weyell Zipse」の創設者。ダルムシュタット工科大学、東京大学、ベルリン芸術大学で学ぶ。在学中にSANAAと隈研吾建築都市設計事務所でインターン。2008年の卒業後、グラバー・パルバー・アーキテクツ、カルーソ・セント・ジョン (ロンドン)、ミラー&マランタに勤務。2015年〜2020年、アダム・カルーソ教授のもと、ETHで講師を務めた。現在、カールスルーエ工科大学客員教授。
Weyell Zipse: Cooperative Housing Westfeld, Basel, Switzerland
Guggach Primary School, Zurich, Switzerland
お問合せ:
一般社団法人 日瑞建築文化協会(JSAA)
106-0031 東京都港区西麻布3-13-15 ケイプラザB2F
03-6277-5756
info@js-aa.org
https://js-aa.org